書評

【書評】「MBA100の基本」のまとめ

2024年1月13日

P24 何かの主張に対する根拠は3つ

  • PEST:業界を取り巻くマクロ環境を、政治・法律・経済・社会・技術の観点から分析する
  • 3C:市場・競合・自社を網羅的に分析する
  • 4P:製品、価格、チャネル、コミュニケーションの4つの組み合わせからマーケティングを分析する。

P36 空・雨・傘

常に観察される事実や分析が自分にとってどのような意味をもつか考える必要がある。

特に「何をすべきか」 という行動への示唆を仮説でもいいから考えておく。→エッセンシャル思考に通ずる

”So What?”を常に問う

例)空が青い ”So What?”→ 今日は爽やかに晴れるだろう ”So What?”→

▼立場

  • 日焼け止めを塗る:敏感肌の女性
  • 洗濯物を干す:主婦
  • バイクで一っ走り行く:バイク好きの若者

P42 ファスト&スロー

人間にある2つの思考。

  • ファストな思考:システム1 直感的な思考
  • スローな思考:システム2 合理的な思考

→システム1で決定するのは労力が少なく効率的だが、バイアスの影響をもろに受けるから注意が必要。

▼直感を歪ませる心理効果

  • ハロー効果:ある目立つ要素によって全体の印象が歪むバイアス
  • フレーミング効果:見せ方によって異なる印象を受けるバイアス
  • プライミング効果:初期にみた印象に引っ張られるバイアス

P44 単純にしろ、この間抜け

話はシンプルに簡潔にする。

“Keep It Simple Stupid.”「KISSのルール」。シンプルの方がより伝わるの意味。剣山より極太針1本の方が痛い的なやつ。

  • スライドの枚数を減らす
  • スライド1枚につき伝えるメッセージは一つのみ

P76 成長分野は混雑分野

市場が多いとその分レッドオーシャン化してる。見極めるのに有効なのは「市場の魅力度×競争優位構築の可能性」マトリクスによる確認。

P84 戦略は外に対して正しいだけでなく、内に対しても正しい必要がある

戦略は対外的(市場・顧客や競合など)に有効なだけでなく。社内的(社員にやるき・スキルなど)にも有効である必要がある。

  1. 「知らない」を「知っている」という状態にする
    1. 戦略を周知徹底する
  2. 「できない」を「できる」状態にする
    1. 能力開発、外部からの人材獲得を行う。
  3. 「やりたくない」を「やりたい」という状態にする
    1. 「やった方が得だ」ということを説得する。それを考える

P104 マーケの目的はセリングをなくすこと

  1. 顧客起点の視点を持つこと
  • 誰が買ってくれそうか
  • 彼らのニーズは何か
  • 彼らはどのような方法で買いたいか
  • 何をすれば顧客は満足してくれるか
  1. マーケティングの基本プロセスを知る

→コトラーの分厚い本をよく読む。4Pとか3CとかSWOTとか

P110 不満の中にビジネスがある

「こんなことがしたい」「ここが困ってる」「こうなれば快適、楽」

→不のつくものにチャンスがある「不快」「不平等」「不安定」など。

P120 人の行動のほとんどが習慣

  • エボークトセット:いったんエボークトセットに入れば、その中の製品から選択するようになる。複数のカテゴリーを毎回選ぶのではなく、2、3の選択肢の中からいつも決めて行動してる。このエボークトセットに入れたら勝ったたも同然。

▼習慣化を強力にするアイデア

  • ポイントカードで囲う
  • 本体を安く提供し、消耗品で設ける「レーザーブレード型」のビジネス
  • 学校や病院など多くの人が初めて触れる場に導入し、使用してもらう。

P132 人が先、顧客は後

先に従業員、その後に顧客。顧客満足(CS)、従業員満足(ES)が好循環を描きながら増幅するモデルをサティスファクション・ミラー(鏡面効果)という。

P148 人を動かすには範疇を決めるのが大事。むしろそれしかない

「やってみて、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かぬ」それだけ人は動かない生き物。それを動かすためにはいかが必要

  1. 具体的にイメージしやすい
  2. 説得力が増す:自分が先に動いて見せることでそれに部下は準ずる

P156 教えることが最大の学び

教える行為と通底するものが「マニュアルの作成」

  • 業務やその前提となる戦略や企業の目的に対する理解が深まる
  • 筋道を立てて考えたり表現する力が鍛えられる
  • その仕事を自分がやる必要がなくなり、新しいことに時間を割ける

P196 フェルミ推定

「日本に建物は何軒あるか?」

  • 日本の人口=「人口」×「人口あたり建物数」
  • 日本の建物の数=「戸建住宅数」×「空き家数」×「集合住宅数」+「その他建物数」
  • 日本の建物の数=(「年間新築件数」ー「年間取り壊し件数」)×28 / (平成以降に建てられた建物の比率)

P208 会計がわからない=経営がわからないこと

財務諸表:P/L B/S CFSこの3つは最低理解できるようになる。

  • P/L:損益計算書
  • B/C:賃借対照表
  • CFS:キャッシュフロー・ステートメント

P214 人は測定されるものしか興味を示さない

人々に興味を持ってもらいたいものは測定し、可視化するのが基本。

インセンティブを与える時もなぜその報酬になったのかを可視化させることでより行動を促せる。

明確な罰則がなくても遅刻の回数、残業時間の反映など可視化することで人の行動は変化するもの。

P224 キャッシュが王様

経営において最後にものをいうのはキャッシュ。

キャッシュフロー(CF)の定義=純利益+減価償却費ー投資ーΔ運転資本

  • 運転資本=売掛金+たな卸資産ー買い掛け金
  • Δ運転資本=運転資本の変化=期末の運転資本ー期初の運転資本

P226 目先のペニーははるか先の1ドルに等しい

ファイナンスの重要な考え方に金銭の時間的価値がある。

1年後の100万円は、現在の100万円より価値が低く、割り引いて考える必要がある。

はるか未来の1ドルは現在の1ペニー(0.001ドル)と同じ価値という意味。

→レート割引率はおおむね10%とかで計算したらいいかも

P244 早く行きたいなら1人で、遠くへ行きたいならみんなで行け

どんなことも1人でできることは限界がある。早くやるだけなら気の知れた少人数で動いた方がスピーディになる。しかし、会社や社会に与えるインパクトは限定的になる。

  1. 魅力的なビジョンを描く
    1. 「やりたいこと」「社会から求められてること」
  2. ビジョン実現への道筋を描く
  3. 魅力的なマネジメントチームを構築する

P250 5分で考えつくものはライバルも考えついてる

「ここまで考え抜いたのは世界で自分だけだ」と思えるくらいに、徹底的に思考投入すること。

文章を考える効率的なシーンとして「三上」(馬上、机上、厠上)。今で言う、車の中、ベッドの中、トイレの中。

▼システマティックにアイデアを出す方法|SCAMPER

  • Substitute:代用する
  • Combine:組み合わせる
  • Adapt:適応させる
  • Modify:修正する
  • Put to other uses:その他の使い方
  • Eliminte:取り除く
  • Rearrange:再調整する#$

P256 寿司屋とは寿司で客寄せして酒で設ける飲食店である

フリーミアム(多くのユーザーには無料で利用してもらい、一部ユーザーに有料版を買ってもらう。)

「どこで損を出してもよくて、どこでしっかり儲けるか」

「トータルしてどのように利益を上げるか」

を考える必要がある。儲けのメリハリ。

P270 オレンジの皮か中身か

寓話の話

オレンジの取り合いで喧嘩してた姉妹。喧嘩してると鳥がオレンジをとってしまった。後から話すと、姉はオレンジの皮が料理で使いたかったのに対し、妹はオレンジの中身が食べたかった。事前に話してれば鳥に持ってかれずに分けることができた。

交渉は時間との戦いでもある。いかに早くお互いが重視してるポイントを見抜くかが重要なこと。

折衷案として使うのが「自分は重視してないけど相手が重視してるもの」「自分は重視してるけど相手はあまり重視してないもの」を交換すること

Amazon:MBA100の基本

おまけ

僕は普段、フロントエンジニアとして都内で働いています。元々はWebマーケティングの営業から未経験でエンジニアにジョブチェンジしました。

その時の体験談をまとめた記事がこちらです。

参考完全未経験からエンジニア転職するまでのステップを解説【体験談】

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てん

都内フロントエンドエンジニア【経歴】新潟大学 ▶︎ web広告代理店マーケ / 営業 ▶︎ 独立 ▶︎ Uber ▶︎エンジニア ■ ブログ・プログラミング・YouTubeが好き ■ 福岡出身27歳 / 夢は起業家

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