夢日記について少し話して行こうかと思います。
その前にまずは脳の、特に記憶の仕組みについて話していきます。記憶は基本的には「短期記憶」と「長期記憶」があり、エビングハウスの忘却線が有名な話ですよね。
その日に覚えたものの7割を翌日に忘れる脳は「想起」を繰り返すことで忘れなくなっていきます。これが平均20日〜22日間繰り返されることで短期記憶から長期記憶に変わっていきます。夢日記を書き記憶力を上げるということはまさに記憶の仕組みをうまく使った方法になります。
この記事を読むことで得れるもの
- 記憶について理解が深まる
- 夢日記のいい点、悪い点がわかる
- 効率的に記憶できるようになる
簡単にみていきましょう
記憶の仕組み
記憶は前述したとおり「短期記憶」と「長期記憶」があります。しかしそれ以外に記憶に関する軸があります。それは「保存」と「想起」です。
保存は言うなれば記憶の部分。うまく記憶できる人はこの保存量が他の人に比べて多いです。東大生などはこの力がずば抜けていることでしょう。
一方想起の力は保存とは全く別の力になります。想起は保存した物を意識まで引っ張る、いわば「思い出す力」になります。この思い出す力が多くの人は気付いていないかもしれません。いくらたくさん覚えていてもそれを想起する力が弱いと中々思い出すことができません。
Amazonでおすすめの本
夢日記のいい点・悪い点
結論、夢日記を書くことでこの想起の力が飛躍的に向上します。普段覚醒状態だと夢の記憶はほとんど覚えていないと思います。しかし誰でも「夢は見たことある」というでしょう。これはつまり保存はされているけど想起ができていない典型になります。
「あれ何だったっけな〜?」
「ここ来たことあるんだよな〜」
「この人前喋ったことある、、名前なんだっけ?」
これは全部保存できていて想起できてない例です。一度記憶した物を思い出す作業を行うことでこの想起の管を太くすることができます。すると、忘れた後に思い出すことも容易になるわけです。
夢日記の書き方
- ベッドのすぐ近くに開いた状態のノートとペンを置いておく
- 朝起きたら二度寝できるくらいの眠たさのままノートに夢のことを殴りかきをする
- 余力があったら起き上がった後に清書
これだけ。メモを書いた夢は9割いつ見ても思い出すことができます。つまり「想起」が容易にできるようになるわけです。
これを続けていくと物忘れがなくなります。発生を未然に防げることと、発生した時に思い出すことが簡単になります。鍵をどこにしまったか忘れた時僕はよくあたりを見渡すのではなく、記憶を辿ります。そうした方が早く鍵を見つけることができるからです。
夢日記のデメリットは、記憶できる量が増えるので、たまに記憶が邪魔する時があります。僕の場合、24年間で東京、福岡、佐賀、新潟、大阪、兵庫、広島、に住んだことがあるため、各地の友だちがたまに夢で混じります。それを現実世界のSNSなどでどこで出会ったか一瞬迷う時があります。笑
効率的に記憶できるようになる
夢日記を行うと想起が容易にできるため、記憶そのものが楽になります。
記憶した物を思い出すことを今までしなかった(できなかった)ためもう一度覚えなおさないと行けなかったことが、想起の力が上がったため記憶の定着が早くなり、結果、一回覚えたものを忘れることがとても減りました。
最初は夢日記をつけることは難しいかもしれませんが、慣れると楽しくなってきます。