- 基本情報技術者試験を受けたいがどうやって勉強したらいいかわからない
- 試験対策方法が知りたい
今回はこういった疑問について解説していきます。
試験の申し込み方法
まずは受験申し込みの方法からお伝えします。基本情報技術者試験はCBT方式のテストを採用しており下記の特徴があります。
- いつでも受験可能
- 受験会場の予約をしてそこで受験をする
- 即時で得点の結果発表
- 受験した翌月に証明書が発行される
また申し込み方法は
- IPAのサイトからユーザー登録
- マイページから試験申し込み
- 7,500円を払う
- 受験日・受験会場を予約
- 受験
という流れになります。
応用情報試験は春季、秋季と年2回の実施ですが、基本情報技術者試験は受けたい時に随時受験が可能です。
詳しくは公式サイトをチェックしてください。
→【CBT】基本情報技術者試験(FE)
用意するもの
受験勉強に向けて用意するものは下記3点です。
- 教科書
- 過去問ドットコムへの登録
- 過去問集
教科書について
いちばんやさしい 基本情報技術者 絶対合格の教科書+出る順問題集
この教科書が1冊で全ての範囲をカバーしていてとても参考になりました。
解説も丁寧で何より本が読みやすく、復習するのにも適しています。
過去問ドットコムへの登録
基本情報技術者試験の合格を目指したら真っ先にこのサイトに登録します。
このサイトでは、過去出題された基本情報試験の過去問がほぼ網羅されていて、その数は2,800問あります。
基本情報試験は過去問の出題率が高く、また、傾向が過去問ととても近いので、過去問を解くことが最も有効な手段と言えます。
ユーザー登録をすることで、下記の恩恵を受けることができます。もちろん無料です。
過去問ドットコムの特徴
- 間違えた問題のみを再度解き直せる
- 問題ごとに3種類のフラグをつけることができ、そのフラグのみで再度解き直せる
- 今まで解いた問題が記録され、分野ごとに正解率が反映されるので、苦手領域、得意分野の分析が簡単にできる
僕はこの過去問ドットコムのA問題を700問解きました。通勤中の電車で片道30分を3週間くらいと、土日に隙間時間を使ってサクサク解くようにしていきました。
↓累計回答数
↓試験直前に取り組んだ時の回答
僕の場合、最初の100問くらいは正解率48%ほどでしたが、勉強を進めるうちに正解率が上がって行き、最終的には全体を通して64%まで伸ばすことができました。
9割以上解けるなど、全然優等生ではないですが、1ヶ月で合格目指すには十分かなと思い試験を受けました。
過去問集
令和06年 基本情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集
こちらはあると嬉しい1冊になります。特にB問題の対策など、難しい問題の解説が丁寧にされています。
過去問ドットコムで万全な対策ができる方は買わなくて良さそうですが、不安な方は購入をお勧めします。
自分は不合格で2回受けるのが嫌だったので、念には念を入れる意味で買いました。
結果、買ってよかったです。
学習の進め方
ここからは1ヶ月で合格した僕の学習ロードマップの話になります。これから学習する人の参考になれば幸いです。
学習方針
- 過去問を解きまくって試験の傾向を掴む
- 教科書を「軽く1周」「がっつり1周」「あとは復習用」と分けて勉強
- 実践形式で過去問を4回解く
- 苦手箇所、間違えた問題を復習
- 暗記は細かく毎日やるのが効率的
上記の方針をもとに学習を進めました。
基本情報技術者試験:A問題・B問題の特徴や傾向
- A問題:暗記系が7割、計算系が3割のイメージです。教科書は大体20章くらいあり、結構ボリュームが多いので、暗記は最初にがっつり覚える時間を設けて、あとは毎日ちょっとずつ触れる機会をつくります。基本的には日を跨いで情報に触れた方が記憶はしやすいので、コツコツ毎日触れるようにします。
- B問題:アルゴリズム・プログラミング系が16問、セキュリティ問題が4問の、合計20問が出ます。アルゴリズム・プログラミングの問題は慣れが必要なので、地道に過去問集の解説を見ながら問題を理解していくのが重要です。
1〜2週間目:教科書をがっつり学習。スキマで過去問を解きまくる
- 教科書を簡単に1回通す。目安は3〜5時間
- わからなかったらページを折って印をつけ、一旦次に進む。進むことを意識するのが重要で、わからないのがあった時に長く立ち止まらない。
- わからない箇所のみを振り返る。1周目に印をつけたところのみ。目安2時間
- 教科書をじっくり1回通す。目安は15時間〜20時間。ここではわからないものがあればわかるまで立ち止まる。忘れてもいいので一回「わかる」体験を積むのが重要。
- テクノロジ系10時間
- マネジメント3時間
- ストラテジ2時間
- 過去問を平日1日10問・休日 max 100問を解く。目安は1問3分以内。数に触れることを重視する。
- これが出来たら2週間で合計A問題の過去問を500問解くことになる。
- 2週目の最後に間違った過去問のみを解き直す。目安は2時間ほど
- 過去問ドットコムにある過去問道場で解きますが、その時に
- ユーザー名→学習履歴管理→復習を開始
- を選択することで間違えた問題のみを解き直すことができる。ここで復習をしておく。
これらを全てやると、2週間、14日で合計で47時間
- 平日10日間:1.5 × 10 = 10
- 休日4日間:8 × 4 = 32
という計算になります。
あくまでこれは一つの目安なので自身のスケジュールに合わせて調整してください。
個人的にはここが一番きついタイミングだと思います。覚えることが多く量もこなさないといけないので大変ですが、ここを本腰入れてできれば、3週目、4週目がグッと楽になります。
3週間目:実践感覚を掴みつつ、B問題を中心に問題に触れていく
- 過去問集を1年分解く:A問題50分ほど・B問題は100分丸々使う
- A問題は過去問道場とほぼ同じ
- B問題は時間気にせず回答読みながら理解。
- トレース、図示をメインにしてアルゴリズムを頭の中でイメージできるように
ここで実際に過去問を本番同様に解いてみて、実践感覚を養います。
試験は、A問題が90分、B問題が100分用意されています
僕の場合、Aは50分ほど、Bは100分丸々使うような体感でした。(Aは暗記系が多いので知ってたら1問5秒で解けたりするため。)
B問題はアルゴリズム・プログラミング系の問題が16問、セキュリティ系の問題が4問あります。
アルゴリズム系の問題は慣れていると似た系統の問題が出題されるので比較的余裕を持って解けます。
慣れるまでは解くまでに時間がかかるので解説を見ながらじっくり理解して行きましょう。
3週目は実践感覚を養いつつ、B問題に時間をかけるイメージで進めて行きます。
4週間目:最後に取りこぼしていた難しい箇所を総復習して本番に備える
- 過去問3年分を時間測って行う
- A 問題は50分くらいで解けるので時間はそんなに気にしないで大丈夫
- B問題は時間気にしながら、一問5分目安で解く。
- 先にセキュリティ問題4つを解く
4週目は過去問中心に対策して行きます。
ここまででA問題の暗記系は大体学習完了しているのが理想です。
B問題のアルゴリズム・プログラミング系の問題の対策を過去問を通して行っていきます。
B問題はセキュリティ系の4つの問題をまず先に解きます。余った時間で16問をまずは見て、簡単そうな問題をピックアップして早めに解いて行きます。
1問目から順番に解くのではなく、得点できそうな問題から解くようにします。
A、B両方に言えますが、基本情報技術者試験は1000点中600点、つまり6割取れたら合格できるので、全問解く必要はありません。(もちろん解けるに越したことはないですが)
難しい問題を先に取り組んで時間を使ってしまい、本来解けた問題を取りこぼすのだけは避けます。
他に活用できること
ここまでざっと学習手順を話してきました。基本は先ほどまで話した内容を実施できれば合格が近づいてくると思います。
その上で他に役にたつものをいくつかピックアップしました。
- IPAのシラバス
- 公式が公開している試験範囲を見ておくのをお勧めします。教科書だと全ての範囲をカバーしているわけではないので、一度全範囲を見て全体感を把握するのをお勧めします。
- 基本情報技術者試験のシラバス
- サンプル問題
- 過去問ドットコムにもあるサンプル問題を見ることで本番のイメージができるのでお勧めです。
- サンプル問題
- YouTubeの解説動画
- 本番前にサクッと確認した方はぜひ参考にしてみてください。自分はこの方のチャンネルが本番前に見て参考になりました。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は1ヶ月という限られた期間で合格するために僕が実際にやっていたことを話しました。
人によって得意科目、事前の知識レベル、学習スケジュールは異なるのであくまで参考までにしていただければと思います。
皆さんの合格を願って今回の記事を終えたいと思います、ありがとうございました!!
おまけ
僕は普段、フロントエンジニアとして都内で働いています。元々はWebマーケティングの営業から未経験でエンジニアにジョブチェンジしました。
その時の体験談をまとめた記事がこちらです。
参考完全未経験からエンジニア転職するまでのステップを解説【体験談】
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