- 今までGitについて、聞いたことはあったけど触ったことなくてちゃんと使えるか不安
- 個人開発ばかりでGitを使ってこなかったけどこれからチーム開発するから使いこなせるようになる必要がある
今回はこういった疑問について解説していきます。
この記事を読んだ後
- GItの操作に不安をもたなくなる
- チーム開発を滞りなくできるイメージが持てる
- 自分でリポジトリを作成し、add, comit, push, プルリクエスト作成などの一連の流れを理解できる
それでは早速みていきます。
チーム開発に必須!Gitの基本操作を覚えよう
Gitとは何か?インストールからリポジトリの作成までを解説
Gitの概要ですが、そもそもGitは「バージョン管理システム」と呼ばれるもので、ソースコードの履歴管理や作業分担を可能にしてます。チームで1つのプロジェクトを進める中で、互いにコードを共有したり、開発を分担し、適宜共有、統合、などを行い効率的に開発をします。その時にバージョン管理システムを用います。
最近は、どの企業でもチーム開発する上でほぼGitの知識は必須になるかと思ってます。
Gitを使いこなすためには、Gitの基本操作を学ぶことが重要です。初めにGitのインストールからリポジトリの作成までを解説しています。Gitをインストールして、コマンドラインでリポジトリを初期化し、ステージングエリアにファイルを追加し、コミットして変更を保存する方法を学びます。
Gitの基本操作をマスターすることで、チーム開発における作業効率やコミュニケーションの質が圧倒的に向上します。
簡単に全体像を把握するために、Gitのインストールからリポジトリの作成までの流れを紹介します。
- Gitをダウンロードしてインストールします。
- コマンドラインで新しいディレクトリを作成します。
- 作成したディレクトリに移動し、Gitを初期化します。
- リポジトリに追加するファイルを作成し、作業ディレクトリに保存します。
- mainブランチから作業ブランチを作成して移動します。
- ファイルをステージングエリアに追加します。
- ステージングエリアに追加した変更をコミットします。
- 変更履歴を確認するために、ログを表示します。
- 変更に問題なければ、リモートリポジトリにプッシュします。
- リモートリポジトリで受け取った内容を元にプルリクエストを作成します。
- レビューを経て問題なければmainブランチにマージします。
Gitをインストールして初期化することで、新しいプロジェクトのためのリポジトリを作成できます。その後、作業ファイルを作成してリポジトリに追加し、ステージングエリアに追加することで、変更内容を管理できます。最後にコミットして変更を確定し、履歴を管理します。これらの流れを理解していれば、Gitを使ってチーム開発を行うことができます。
Gitを使ったバージョン管理では1つの機能追加をする上でざっくり上記の流れを行っていきます。
Gitを使いこなしてチーム開発を成功させよう!5つの具体的手順
ここからは、より具体的にGitを使いこなすために必要な知識をご紹介します。
Gitの基本コマンドをマスターしよう
基本的なGitコマンドは下記になります。コマンドにはオプションと呼ばれる、より詳細な操作を支持するものもありますが、最初に基本のコマンドを押さえます。
- git init:Gitで管理しますと宣言する初期化のコマンド
- git add:変更内容をステージングと呼ばれる場所に追加するコマンド
- git status:現在の変更内容の状態を確認するコマンド
- git switch:現在作業しているブランチ(場所の意味)から別のブランチに移動するコマンド
- git branch:現在あるブランチ一覧を確認するコマンド
- git commit:ステージングされた内容を1つの塊にまとめるコマンド
- git pull:リモートブランチにあるデータをローカルに持ってくるコマンド
- git push:ローカルに溜まったコミット群をリモートに送るコマンド
- git remote:リモートにあるブランチやURL情報などを確認するコマンド
- git merge:git mergeは、異なるブランチの変更内容を統合するために使用されるgitコマンド
- git fetch:リモートリポジトリから最新のコミットやブランチを取得して、ローカルリポジトリの情報を更新するGitコマンド
- git log:現在のコミット履歴を確認するコマンド
リポジトリをクローンしてローカル環境に準備しよう
リポジトリをクローンすることは、リモートにあるコードを自分のローカル環境にコピーすることです。これにより、自分のコンピュータ上でコードを編集して、変更をコミットし、リモートにプッシュすることができます。
リポジトリをクローンするには、 git clone
コマンドを使用し、クローンしたいリポジトリのURLを指定します。次に、クローン先のディレクトリ名を指定します。
例えば、GitHubにあるリポジトリ my-project
をクローンする場合、以下のコマンドを使用します。
git clone https://github.com/my-username/my-project.git
これにより、my-project
ディレクトリが作成され、リモートリポジトリのコードがクローンされます。
クローンしたリポジトリは、既に .git
ディレクトリが含まれています。このディレクトリには、リポジトリの履歴や設定が含まれています。また、クローンしたリポジトリには、自動的に origin
という名前のリモートが設定されます。
リポジトリをクローンすることで、チーム開発において共有するコードを自分のローカル環境で扱えるようになります。コードの変更や開発作業を行う前に、必ずリポジトリをクローンしてローカル環境に準備することが重要です。
リポジトリをクローンすることで、リモートにあるコードを自分のローカル環境にコピーすることができます。git clone
コマンドを使用して、クローンしたいリポジトリのURLを指定し、クローン先のディレクトリ名を指定します。クローンしたリポジトリには、自動的に origin
という名前のリモートが設定されます。
ブランチを切って作業を分担しよう
ブランチとは、コードの開発を分けて管理するための機能で、同時に複数の作業を進めることができます。チームで開発する際には、複数人で同時に開発を行うために必須の機能です。
例えば、ある機能を実装するために必要なコードを書き始めたとします。このとき、他の人も同じプログラムを修正したいと考えている場合、同じブランチで作業を行うと、互いの作業が混ざってしまってコンフリクトが発生する可能性があります。そこで、ブランチを切って、それぞれが別々のブランチで作業を進めることで、安全に作業を分担することができます。
ブランチを切る際には、git branch
コマンドを使用します。例えば、新しいブランチを作成するには、以下のようにコマンドを入力します。
$ git branch new-feature
これで、new-featureという名前の新しいブランチが作成されます。その後、git checkoutコマンドを使用して、新しいブランチに切り替えます。
$ git checkout new-feature
これで、new-feature
ブランチでの作業を開始することができます。
ブランチを切ることで、複数人での作業を安全に分担することができます。git branch
コマンドで新しいブランチを作成し、git checkout
コマンドで切り替えることができます。ブランチを使用することで、チームでの開発作業を円滑に進めることができます。
変更内容をコミットして履歴を管理しよう
Gitでは、ファイルの変更履歴を管理するために「コミット」の説明です。
変更したファイルを「ステージングエリア」と呼ばれる場所に追加します。これは、コミットするファイルを選択するための作業スペースのことです。ステージングエリアにファイルを追加するには、「git add」コマンドを使用します。次に、「git commit」コマンドを使用して、変更内容を確定します。
コミットメッセージは、変更内容を簡潔に説明するために重要なものです。他の開発者が後で変更履歴を確認する際に役立ちます。コミットメッセージには、変更内容や修正した問題に関する情報を含めることができます。
例えば、新機能の追加や既存機能の修正があった場合、それに関するコミットメッセージを書くことが重要です。また、ファイルを削除する際には、その理由もコミットメッセージに明記すると良いでしょう。
変更内容をコミットするためには、「git add」と「git commit」コマンドを使用します。コミットメッセージには、変更内容や修正した問題に関する情報を含めることが重要です。変更履歴を分かりやすく保つことで、開発チーム内でのコミュニケーションをスムーズにすることができます。
コンフリクトを解消してスムーズなマージを実現しよう
コンフリクトは複数のブランチで同じファイルの同じ箇所を変更した場合に起こる問題です。コンフリクトが起きた場合は手動で解決する必要があります。
コンフリクトが起こったファイルを開きます。ファイル内のコンフリクト箇所を特定し、自分が正しいと思う変更内容を反映させます。その後、コンフリクトマーク(<<<<<<<、=======、>>>>>>>)を削除して、変更内容を反映させたファイルを保存します。
解決したコンフリクトをコミットする前に、自分で修正した部分が正しく反映されたかを確認することが重要です。確認が完了したら、コミットを行い、ブランチをマージして作業を完了します。
コンフリクトを解決することは、チームで効果的な開発を行う上で非常に重要です。コンフリクトが発生する原因を理解し、スムーズに解決できるようになることが望まれます。また、解決する過程で他のメンバーとのコミュニケーションを密に行うことも大切です。
Gitでチーム開発を効率化しよう
プルリクエストでレビューを効率化しよう
プルリクエストは、コードの変更を他の人にレビューしてもらうための重要なツールです。プルリクエストには、コードの変更内容やコードをレビューするためのコメントなどが含まれます。ここでは、プルリクエストを使ってレビューを効率化する方法を紹介します。
プルリクエストを作成する前に、自分のブランチでの変更内容を確認しておきましょう。レビューのために必要な情報をまとめ、コメントを付けることが重要です。レビューする人が理解しやすいように、コメントは明確で簡潔であることが望ましいです。
次に、レビューを行う人を選択しましょう。レビューする人は、コードの専門家であることが好ましいです。また、プロジェクトの目的や目標についても知っていることが望ましいです。
レビューが終了したら、必要な変更を加えてコードを更新します。最後に、プルリクエストが承認されたら、変更をマージして元のブランチに反映させます。
プルリクエストは、多くの人が同時に作業する場合に特に有用です。コードの変更を管理し、問題を早期に発見することができます。レビューは品質を向上させ、プロジェクト全体の品質を高めるために欠かせない作業です。
以上がプルリクエストを使ってレビューを効率化するための一般的な手順になります。
コミットメッセージのルールを決めてコミュニケーションをスムーズにしよう
コミットメッセージは、Gitの履歴を管理する上で重要な役割を果たしています。適切なコミットメッセージを記述することで、コードの変更点や理由が明確になり、コミュニケーションをスムーズにすることができます。
コミットメッセージのルールとしては、1行目には変更内容の要約を簡潔に記述し、2行目以降には変更内容の詳細を記述することが一般的です。また、変更内容に関連するIssue番号やプルリクエスト番号を記述することも推奨されています。
例えば、「ログイン機能のバグ修正」の場合、以下のようなコミットメッセージを書くことができます。
bashCopy code
ログイン機能のバグ修正
ログイン画面でのエラーメッセージの表示が正しくなかったバグを修正しました。
Issue #12
このように、コミットメッセージを適切に記述することで、コードの変更履歴を明確にし、チーム内のコミュニケーションをスムーズにすることができます。
コミットメッセージのルールを決めることは、チーム内のコミュニケーションをスムーズにするために重要です。変更内容を簡潔に要約し、詳細な説明を記述し、必要に応じて関連するIssue番号やプルリクエスト番号を記述することが大切です。
ツールを活用して開発効率をアップしよう
開発効率を高めるために、Gitには便利なツールがあります。例えば、ターミナルからコマンドを打つのが苦手な人には、Gitクライアントツールがあります。
また、コードの変更履歴を可視化することができるGit GUIツールもあります。さらに、コードレビューに役立つツールとして、プルリクエストのレビューに特化したCodeReviewや、静的解析ツールのSonarQubeなどもあります。
また、GitHubやGitLabなどのオンラインサービスでは、Issueトラッキングやプロジェクト管理機能なども提供されています。これらの機能を活用することで、開発者同士のコミュニケーションやタスクの管理がスムーズになります。
しかし、ツールはあくまでも開発効率をアップするための手段であって、コード品質やプロジェクト進行に直接影響するわけではありません。適切に使いこなすことが大切です。
Gitには便利なツールがあり、これらを活用することで開発効率をアップすることができます。ただし、ツールを使うこと自体が目的ではなく、開発の品質や進行に直結するため、適切に使いこなすことが重要です。
まとめ
今回の記事では、GitHubを使ったチーム開発での効率的な開発方法について紹介しました。 チーム開発ではコミュニケーションの重要性が高まりますが、GitやGitHubのツールを活用することで、コミュニケーションの負担を減らしつつ、開発効率をアップすることができます。
特に、プルリクエストの活用や、コミットメッセージのルール設定、コンフリクトの解消方法などは、初心者でも取り入れやすい方法であり、チーム開発の成果に大きく貢献します。
また、開発者には、チームメンバーとコミュニケーションをとりながら、GitHubのツールを上手に使いこなすことが求められます。コードの品質やレビュー結果などに対して、前向きに受け止める姿勢が大切です。
一人で開発する場合でも、GitやGitHubを使いこなすことで、コード管理やバージョン管理がしやすくなります。
今回の記事を参考に、GitHubを使った開発に積極的に取り組んでいきましょう。